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のちの検査により、2つの要素が組み合わされた複合的な魔障であることがわかる。万物の力の神により与えられた罰が器の欠落ではなく、禁止事項と必要事項の絶対遵守であった。
彼の場合、禁則事項が太陽の光を浴びないこと、そして必要事項が一日500mlの人の血を摂取することだった。
回復術士が女性の兄に初めて会った時には、まだ必要事項が執行されていなかったが、それから数日後のことだ。女性の兄は家を飛び出し行方不明となる。知り合いを呼んで捜索したものの、女性の兄は見つからなかった。
それからまた数日がたって、夜に出歩いていた村人が、何者かに襲われる事件が相次いだ。襲われた村人は一様に噛みつかれた痕があり、森に住む獣にやられたと思われていた。しかし、噛まれた村人が「あれは間違いなく人だった」と証言する。
目撃証言は兄と一致する事柄が多数。だが、村人の噛まれた痕は、人間の歯によってつけられたものとは異なっていた。
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