朱に染まるとき

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「ところで、これ、どうしましょうか」  一見すると只の杖。 「このまま持ち続けていたら銃刀法で捕まっちゃいますからね」  仕込み刀だ。  自ら招いた枷から解放されると同時に、物騒なものからも解放されたいと願う。処分方法を教えてもらおうとしていたのだ。 「各自に任せる。だが俺はまだ捨てるつもりはない」
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