風鈴

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 風と共に遠くから微かに聴こえた風鈴の音が、今僕に夏を実感させる    その光景から目が離せないまま… ーーーあぁ、綺麗だ  少年の目線の先には自分と同じ年くらいの少女が一人 髪を、白いワンピースを風に踊らせて、そこにたっていた  まるでそこだけ違う世界なんじゃないかと錯覚させるような、動いているのに止まったように錯覚させるような、そんな光景  不意に止まっていた時間が動き出した 少女がこちらを振り向いて何かを言ったのだ…  聞こえない…なんて言ってるんだ… 唯一聴こえたその言葉…… ーーーきっと…またどこかで……
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