風鈴

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 そんな何十年も前の子供の頃の記憶…  詳細は何も思い出せないのにその光景、言葉だけは記憶に残っている  あの子は誰だったのだろう  そんなとき不意に風と共にリンとした風鈴の音が聴こえた  音とともにその男性には見えたのだ。あのときと同じ… 「あぁ、君はあのときの…」  また…会えたね… ーーー一緒に天国へ行こう 彼女がそう囁いて、しわしわになった僕の手を引いた 君は天使だったんだね  そして、僕はこの世を去った。天使のような死神と共に……。
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