第1章

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 「痛っ!! えっ!?」  「青空!?」  目の前に 蒼く永遠と続くような何物もない空がある。  穏やかな風の運ぶ太陽の匂い。  そして、眩しい光。  視界には、室内であったはずの天井が消えている。  ……ははーん。  わかったぞ。  やはり、あの苦痛に耐えた時の、解放たる至福はここまでの幻想を見せてくれるものだったんだ。  確かにやばかった。  いろんな意味でやばかった。  ……ん!? でも、もういろんな意味ですっきりしてるし、  この爽やかな景色は、なくなってもいいような気がするが、  ってかトイレは何処に行った?  何で転けてるんだ? 腕には、ふぁさって感じがするし。  ふぁっさ? って何?  「――草?」  「えええーーー!」  何? 何? 何?  緑が青々としている草原がめっちゃ見えるんですけど。  なんですかこれは!
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