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その瞬間、あの神社で起こった出来事が再現される。
『あの、魔方陣………!?』
すると、
青と黒が基調の艶やかな着物が『制服』と入れ替わるように姿を表した。
『ぉおー!!』
「自分でイメージして上手く言葉を紡げばお主も自分で自由に変えられるぞ。」
『そういえば、さっきから普通に喋った事が魔法として成り立ってるよな?この世界の魔法ってそんな感じなの?』
なんか、素人でも簡単に強くなれそうなフラグがひしひし感じるぞ……!!
「魔法の発動条件はお主の言う通りじゃ。…しかし。」
おもむろに紫色舞は言葉をきって、
後にこう続けたーーー。
「発動するにはするがの、その魔法の効果や威力は発動者本人の『殊』(コト)の大きさによって決まるんじゃ。」
『こ、殊ってなに?』
「簡単に言えば魔法を生み出すエネルギーのようなものじゃな。生まれつき生きるものには大きいにしろ小さいにしろ備わっている物じゃ。
……ちなみに総司、お主は……かなり弱い。」
『…………はぁっ?!!』
勇者のハズの俺が、
まさかの弱小認定、頂きました……。
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