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始まりの追いかけっこ。
「ぉーい!総司。また遅刻ギリギリかー?少しくらい朝早く来てみろよー。ぁ、槍がふるか(笑)」
親友に皮肉をとばされ、ぼやきながら席につく。
『ぅるせーよ!』
髪はボサボサ、遅刻スレスレの名前だけカッコいい非モテな男子、熾 総司(おき そうじ)とは俺のこと。
遅刻ギリギリだった為、程なくしてチャイムが響いた。
慌てて授業の準備をする。
高校1年の時からなんら変わらない日常。
朝起きて、遅刻ギリギリで学校行って。
終わったら帰る。
そんな日常。
今年でもう3年目。
そう、人生の分岐点である3年である。
勉強はしたくないから、どこか適当に就職しよう。
そんな事を考える平凡な高校生。
しかし、そんな『平凡』が些細なことから無くなっていくって、この時の俺は全く気づいていなかった。
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