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『きりーつ!礼!』
さようならー!
掛け声と共に1日が終了の合図を告げた。
秒で親友が駆け寄ってきて、
「なぁー、そーじ!今日カラオケでもいこーぜ!」
いつもなら、ノリよく遊びに行くんだけど……
今日は、何だか気分が乗らなくて。
『わりぃ、みてーテレビがある。録画忘れたから帰るゎ!』
と、理由をつけて帰宅ルートを選んだ。
しかしーーーー数十分後に慣れない嘘は着くもんじゃないと後悔することになる。
揚々と帰宅ルートを選んだ俺は嘆く親友に謝罪をしたあと、下駄箱で靴を履き替えて、一人で学校を後にした。
学校から家まで数十分。
徒歩で通える一番近い高校を選んだ。
特に何もない一本道。
強いて言うなら、学校と家の真ん中くらいにデカイ神社があるくらいだ。
夏祭りや年末年始などで露天が並ぶため、年に数回お世話になる程の神社。
林道のちょっと奥に赤い鳥居が見えて、それを横目に帰路を急ぐのがいつもの俺。
が、ーーーー
今日は少し様子が違ってーーーー?
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