始まりの追いかけっこ。

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『………どこいった?』 一定の距離を保ちながら追いかけると、とうとう神社の中心部に着いてしまった。 しかし、まっすぐ歩いていたはずがいつの間にか女の子の姿が消えていた。 『あれー?』 不思議に思いながらも神社をうろうろ。 数分探しても見つからないので、 とうとう諦めようとした時だった。 「ーーーー汝を召喚する。桃源京へーーー」 『ぇーーー?』 どこからか、凛とした声が聞こえた。 咄嗟に振り向くと、 後ろに先程の女の子ーーーー がーーー… パァァァァーーー 足下がなにやら淡い光を帯びる。 『ぇ、なにこれ?!………魔方陣?』 混乱しながらも、アニメやら漫画やらで目にした謎の円形をそう認識する。 「お主、我と共に来て貰うぞ。」 一瞬で女の子が目の前に降りてきて、視線が重なったーーー その刹那ーーー、グニャッとしたなんとも言えない感覚。 『ぇーーー?って、ぅわぁぁぁ!』 自分に起こったことを認識する前に俺は気を失ったのであったーーー。 そうして、目が覚めたら、人生初のファーストキスがあの巫女さんに奪われたってわけ。 始まりの話はこんなところかな。 展開早いけど、事実だし。 じゃぁ、続きにいってみよう!
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