俺は勃起不全

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「ハッ!」 「ハッ!!」 「ハッ!!!」 「ハッ!!!!」 来ない! どうして! どうして!! どうして!!! どうして!!!! 次第に手と腕がダルくなり…。 その行為を止める。 俺は…! 「うわぁぁぁああああ あ あ あ ! ! 」 涙を流した。 もう、あの感覚を味わう事は出来ないのか? それは『絶望』と言う言葉と、 何ら変わりはないのではないか?? 辛い時。 苦しい時。 悲しい時。 何度も何度も『コレ』で慰めたじゃあないか! 何で! なんで!! 俺は涙を流しながら…。 そのまま眠りについた。 ・・・・ 安息の…。 安息の感覚。 まるでゆりかごだ。 懐かしい。 無垢な赤ん坊のような気持ちになる。 ガキの時分。 俺は自分を『アレ』で慰めなくても、 幸せだったよな。 優しい母に。 強い父。 そんな二人の息子である事が誇らしかった。 そして、俺は、数少ない子供として、 隣人からも大切に育てられた。 同年代の友達と、彼女が居ないのが寂しかったけど、 これはこれで、良い人生送って来た。 いつからだろう? 股間のソレを弄るのが好きなったのは。 いつからだろう? 生きていく内の辛さや悲しみの量に、 耐えきれなくなったのは。 生きていく事は孤独になっていく事だった。 優しくしてくれる大人達は死んでいった。 今いる、隣人だって、俺と比べれば老人だ。 生きていく内にいつか一人になってしまうんだろう。 生身の体。 何とも弱く。 何とも儚い。 このまま。 俺、死んでいくのかなあ? 寂しくなる俺。 でも何だろう。 それでも何か暖かいモノに包まれる。 これは一体…? 「あ。」 俺はそれに気付く。 ・・・・
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