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第四章
島の住民が見守る中、機械の軍勢は鎖の梯子をつたい次々と輸送船へと昇ってくる。
自衛隊の輸送艦では敵に感づかれる。女王は父島の港に半ば打ち捨てられていた本州との予備連絡船を徴用して、この任に当てた。南鳥島への上陸作戦は最終段階に入った。
歩兵型バトロイド『ソラリス』は人型の標準的な自立型戦闘兵器である。ぶっちゃければ二メートルちょいの、機械巨人だ。頭はなくセンサー類は胸部と一体化し、武装は両腰の12.7mm機関砲と、手持ちの25mmガトリング砲、背中にはTOWミサイルが装備され……
めんどくさい。強い。以上。
他にも大砲を担いだ戦車型バトロイド『トラルファマドール』、工兵型バトロイド『フェアリィ』、砲兵型バトロイド『ハイぺリオン』、偵察型バトロイド『ウルトラ』、修理工廠型巨大バトロイド『サイバトロン』などなど。こいつらは意識どころか、自律性も持っていない闘うためだけのロボットだ。
生身の人間が存在しない機械軍。南鳥島でこいつらが、テュランノスの奪ったバトロイドとドンパチやる間に、あたしと龍子は制御基地の機能を取り戻す。
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