生死は常に隣り合わせ

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空を飛んでいる彼女に私は恋に落ちた。彼女もまた私と同じ姿である。 ジミーン。ジミーン。 ミーーン。ミーーン。 私の音色に彼女は音色で反応した。彼女の音色は高らかに綺麗だった。私はまた鳴いてみる。 ジミーン。ジミーン。 「あら、もしかしてと思いましたが、あなただったのですね。力強いかと思ったら隙抜けるような伸びやかな音色。感服です」 「私もです。あなたの声に私は恋に落ちました。結婚して下さい!!」 彼女の反応を待つ。唐突ながらも彼女は私の目をしっかり見て答えた。 「私でよければ喜んで!!」 こうして私たちは交際した。彼女のお腹に子どもを宿した。しかし私は彼女のその後と子どもの成長を見ることもなく、雨の音とともに翌日地面に静かに息を引き取ったのである。 ?完?
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