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「夏が!来たわ!!」
バンっ!と教卓を叩いて叫んだ少女が一人。今時見かけない、さながらちび●る子ちゃんのようなおかっぱヘアーに赤いプリーツスカートの彼女は、踏み台の上で盛大に叫んだ。
なんで踏み台かって?そりゃ彼女の身長じゃ教卓から頭のさきっちょしか出ないせいである。せっかく先生ポジションにいるのにそんなんじゃ威厳もへったくれもないし。
「というわけで皆さん!緊急会議を始めるわよ!!」
少女の名前は、花子――そう、あのおなじみトイレの花子さんである。トイレにいるおかっぱに赤いスカートの女の子といったら花子さんだ、お約束だ。残念ながらここはトイレではないのでイマイチイメージが掴みにくいことにはなってるだろうがそんなもの関係ないのである。花子さんといったら花子さんなのだ、それ以上でもそれ以下でもない。
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