13・転生の行方

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その姿を見守る2つの影。 蒼龍と紅龍だった。 龍王の暖かな気持ちが離れたこの場所からでも伝わってくる。 「よかった。」 「無事に見つけたんだな。」 ニ人とも本当に嬉しそうに笑った。 「これからのスーの成長が楽しみだね。」 「ああ、龍王だけにいい思いはさせないさ。」 スーの未来に自分たちも一緒に時間を重ねていく覚悟のニ人。 全く諦めるつもりはないようだ。 「まあ、今だけは見守るよ。」 「そうだな。」 じっと翡翠に目を離す事なく、話し続ける2人。 同じく回り始めた、時間の流れ。 龍族となった翡翠にも、ゆっくりとした刻を刻んでいく。 龍王の無意味な時間が価値ある大事な時間へと変わる。 龍として転生した翡翠。 これで同じ刻を生きる事が出来る。 孤独だった時間が暖かな優しい時間へと変わる。 翡翠の存在がそうさせてくれる。 かけがえない存在。 変わらない想い。 刻をも超えた強い想い。
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