母と

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母と

ユウタとハヤタの譲り合いが激化していくのを聞きつけて、母がキッチンから出てきた。 「どうしたの、あんた達?」 やや怒り気味で母が言うので、 「「だって、あれ」」 2人は窓の外の、庭の方を指す。 母とドッペルゲンガーの目が合った。 「ただいま」 そこに父帰る。 「あなた、……隠し子いたの?」 母が満面の笑みで、おかえりの殺意を送っていた。
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