仮説ドッペルゲンガー 1

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仮説ドッペルゲンガー 1

「父さん、考えてみた」 ふと、父が言う。 「「え、……結構です」」 「早いよッ。もっと食いついてよッ」 「「いやいや、ドッペルゲンガー問題で、それどころじゃないんだよ」」 「だから、ドッペルゲンガー問題を考えたんだよ、父さんはッ」 「「ったく、しょうがないな。じゃあ、聞き流してやるから言ってみなよ」」 「……聞き流すんだな、息子達よ……」 父は打ちひしがれながらも、その仮説を話す。 「というか、さっきのユウタの話だけど、それは父さんおかしいと思うんだよ」 「「おかしいのは父さんだろ」」 「……家族を守るって、……何ですかね……」
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