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ユウタとハヤタと
ユウタとハヤタは、実家暮らしの高校生の兄弟で、いわゆる一卵性双生児というやつだ。
ある夜、2人が揃ってリビングでスマホをいじっていると、庭に2人と全く同じ姿の少年が1人立っている。
「ドッペルゲンガーだ」
ユウタが叫ぶ。
ドッペルゲンガー。
もう1人の自分。
見たものは死んでしまうという怪奇現象。
それが2人の前に在る。
「「……………………」」
ユウタとハヤタは顔を見合わせる。
「ハヤタのドッペルゲンガーだよな、アレ?」
「いやいや、ユウタのでいいよ」
骨肉の譲り合いが始まった。
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