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俺と夏子
ああああつい……
体が汗でベタつく…
何度寝返りを打った事か。
カーテンから漏れる光は柔らかくなんてない
ただただ……
暑い!!
「もー無理ー!!」
ガバっと起きてカーテンを開ける。
瞬間、夏の日差しに全身滅多打ちっ!
「ぎゃー!」
目が三分の一に細くなる。
さようなら、俺のパチクリお目め。
「日差しめ、やりよったな…」
仕方ない。
朝の爽やかな風にでもあたろうじゃないか…
って、あっち!!
窓枠あっちー!!
古い家の窓枠は熱いなぁ!
「くそぅ、負けてたまるか…!」
俺はなんとか窓を開けた!!
と思ったら、ミンミンの嵐だ~!!!!
「う、うるせぇ……」
セミ合唱団は全国大会狙ってんのか?!
そして風ない。
そよ風さん、いづこへ……
俺はベットに再び倒れ込んだ。
「負けだ、負け。俺の負けだよ。お手上げだ」
ありがとよ…夏。
ナイスガッツだったぜ……
「……なにやってんの?遅刻するよ」
あ、夏子。
「おはよ……」
「はい、おはよ」
カシャ。
「……撮りやがったな」
夏子は毎朝俺の寝起き写真を撮影するという、最悪の趣味がある。
その写真の使い道は
いまだに知らない。怖すぎる。
「早く制服着なよ。」
あー、今日は夏休みの登校日だっけな。
めんどくさ。。
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