優しいあなたを。

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この学校では はじめての保健室。 わたしは少しドキドキした。 消毒痛くないかな。 「宮野さん、保健室ここだよ」 わたしに支えながら 大村くんがゆった。 「うちの学校には 2人保健室の先生がいるんだ。 今日は女の先生の方だといいんだけど…」 あらあら。大村くんも男のひとだな、 思わずニコニコしてしまうわたし。 保健室の中に入る。 その中には とても綺麗な男の人が座って、紙に何か記入していた。 え、これが先生?? その人がこちらをみた。 わたしはドキッとしてしまった。 色白で、 紫のふちの眼鏡をかけていた。 鼻筋がスっと通っていた。 目は少しキリッとしていて、細めの感じかと思えば、すこし丸い猫の目のような感じだ。 吸い込まれてしまうような目だった。 ふさふさの柔らかそうな髪には思わず触れてみたくなる。
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