優しいあなたを。

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「じゃあ、君から手当するね、ひっくひっく...」 先生が泣きながら手当する。 だ、大丈夫なのかな? わたしは消毒の痛みがふっとぶぐらい 先生が心配になる。 「先生...あの、大丈夫ですか?」 わたしは思わず声をかけてしまった。 「え、僕は大丈夫だよ それより君たちが痛かったんじゃないかって 思うと胸が痛い...」 先生の胸の痛みの方が心配になった。 こんなことを思ったら失礼かもしれないけど、 先生、たくさんの怪我人や、体調不良のひとたちを 見ていくだろうに 保健室の先生としてやっていけるのかなと 心配になる。
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