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アルバイトを始めて半年たったある日、時々というか月に5、6回変な頭痛に襲われていた。
「偏頭痛なのかな?」と思い始め海翔は頭痛用の薬常備することにし、痛みが出たら飲むといつの間にか痛みが引いてることが多々あった。
ただ、その痛みがある時だけほんとに微かなのか気のせいなのかはわからないくらいの声が聞こえるようになっていた。
「ーーたーすーーてーー」途切れ途切れで聞き取ることができないが、こうした声のようなものが頭痛が起きるときだけ聞こえてくるようになっていた。
まだ名前で呼び会うような仲の良さにはなっていなかったが、一人で悩むより誰かに相談しようと決めとりあえず柊さんに話してみようと心に決めた海翔であった。
「今日バイトのシフト被るし、終わったら相談するか」と内心話すことが楽しみになっている海翔は早くバイト終わらないかとそわそわしながら仕事していた。それに気づいた澄鈴が、「早乙女君・・どうかしたの?なんか落ち着かないというかー」と海翔に話しかけてきた。
「えっと(これはチャンスなのではないのか、話す口実にバイト終わったらどこかでお茶でも誘おう)あの柊さん!」
「はい?」
「実はちょっと相談したいことがあって、、よければバイト終わったあと少し時間もらえないかな?」と海翔は少し緊張しながら誘う。
「え?今日?うん全然大丈夫だよ!」といつもの笑顔で返す澄鈴。
「ありがとう。それじゃ上がる時間同じみたいだから着替えたら外で待ってるから」
「りょーかいだよ早乙女君。じゃまたバイト終わりに!」がんばろうねーと言いながらフロアに戻っていく澄鈴。「はぁーよかった~~。とりあえず時間までバイトに集中しよう」と言いながら海翔は厨房にもどるのであった。
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