異変

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(さっきの夢?はなんだったんだろ)そう思い起き上がりながら澄鈴を見ると、ピンク色のパンツが目に飛び込んできた。スカートを履いてたためしゃがんでるとこで見えてしまっていたのだ。 その視線に気づいた澄鈴は「あ!」といいながら直ぐに立ち上がって「みた?」と涙目になりながら海翔を睨んだ。 「ちょっとだけーー」というと「変態、スケベ、エッチ、海翔!」と罵倒してきた。 「ごめんごめん。っていうか海翔は名前だ!罵倒に混ぜんな!」と少しだけ言い返すと。 「うるさいバカ!変態!」と罵倒し続ける澄鈴。 「もう、わかったから。なんか店のデザート奢るから許してくれよ」と諦めたように海翔はため息をついた。 「ほんとに!やたー!」さっきまで怒っていたのが嘘のような喜びかたであった。 (女の子ってやっぱりデザートってワードに弱いよなー。あとチョロい笑) 「・・・なにかいった?」 笑顔を見せながら海翔に聞くが明らかにいつもと違うと感じた海翔は「や、なんでもないよ?」と惚けて返す。 「まったく、、ほらカレーだよ!」とテーブルの上にコトッと置かれた。 バイト終わってからそれなり時間が立っておりお腹も空いていたようで、「ぐぅー」とお腹がなってしまい澄鈴に「あはは、たくさん食べてねー」と笑ながら促されカレーを食べ始めた。 「美味しいー!家カレーよりも美味しいよ!」と海翔は食べながら澄鈴に話す。 すると、「口にあってよかった~。安心した」とほっとした感じで脱力していた。 カレーを食べ終えた海翔は澄鈴を見て「カレーほんと美味しかったよ!それと、話しも聞いてくれてありがとう」といいながら深々とお辞儀をした。 「え、そんな気にしないでいいよいいよ~。あたしも助けてもらったし、声のことも同じ境遇の人と会えたし。お礼を言いたいのはあたしの方だよ!ありがとね海翔」と澄鈴も海翔に向けてお辞儀をした。 「もし、海翔がよければたまにうちにきてご飯食べてかない?」と澄鈴がお礼をいい終えた後に海翔に話した。 「それじゃお言葉に甘えてたまに食べに行かせてもらおうかな、、、野菜はほどほどに笑」と笑いながら澄鈴に話す。 「えーそれは約束できないなー笑。むしろ沢山用意しとく!」といいいつもの笑顔にVサインを顔の横で作り応える。
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