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男に抱かれながら奈々は考え、先程の早紀の台詞を思い浮かべた。
――ご・・・・ご主人様に、いっぱい・・・・ご奉仕してあげるね。
気が強い早紀が、どんなオンナの顔をして忍に向かってあんな台詞を言ったのだろう。
今度は盗聴器なんかじゃなくカメラでも仕掛けて盗撮し、恥ずかしい早紀の乱れる姿を、ネット配信でもしてやろうか。
やってやりたいけど、アシがつくのは困る。
適当な男に頼んでそれをやらせてもいいけど、つまらない男を使ったりするとこちらの身が危なくなる。かといって――・・・・
最奥を突かれ、奈々は早紀の事を考えるのを止めた。
集中しないと、彼が協力してくれなくなっては困る。
ただ、わざわざ集中する必要は無かった。男は奈々の悦ぶ箇所を的確に攻めて来る。
過剰に演技等しなくても、勝手に嬌声が口から零れ出た。
――ごめんね。好きな女性がいるんだ。嬉しいけれど、君のキモチには応えられない。
三年前の屈辱が、奈々の脳内に蘇った。
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