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「・・・・別に」
「ふうん。アラサーのくせに恥ずかし気も無くメイドになったのか。で、旦那の感想は?」
太陽はどうしてそんな事を聞いてくるのだろう。
また、からかおうとしているに違いない。
「世界一可愛いって言われましたー。まいったか」
満面の笑みを返してやったら、途端に太陽が不機嫌な顔になった。更にチッ、と舌打ちされた。
「なによっ! 不愉快そうに舌打ちなんかしなくてもいいでしょ!」
「もういい、さっさと自分のデスクへ帰れ」
「この・・・・!」
「あー・・・・」太陽が名案を思い付いたように、晴れやかな顔になった。「そんなに自信あるなら、俺が見てやる。その世界一可愛いメイドとやらに点数つけてやるから、俺のスマホに画像送れよ」
「絶対お断り」
「世界一なんだろ? どんなのか見てやるって。俺に自慢のアラサーメイド姿、見せてみろよ」
「絶対イヤ」
「俺が見てやるって。つべこべ言わずに画像送れ! 業務命令だ!」
分が悪くなると、すぐに怒鳴って職権乱用するのが彼の専売特許だ。
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