ACT01.幸せなセックス

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  「あっ、しのぶっ・・・・」  何の前触れもなく突然襲って来た甘美な刺激に、早紀は思わず身を捩った。  刺激を与えられ、身体が忍を求め出す。  ご飯中だから止めてとは言えなかった。  チラリと横目でテーブルを見ると、忍は既に夕飯を完食していた。 「今日も美味しいご飯、ご馳走様。俺は今からデザート食べるね」  セーターをインナーごとめくりあげられ、露になった先を口内に含まれた。  忍はわざと卑猥な音を立てて、それを舐めてくる。 「っ・・・・あ、んっ・・・・はぁっ・・・・しの・・・・ぶ・・・・」  早紀の吐息が熱を帯びてきた。忍を呼ぶ声が、甘いオンナの声に変わる。  ジンジンと脳天が痺れ、身体が忍を欲しがっていく。 「凄く可愛いよ、早紀」  忍は時々、悪い顔をする。  アノ時だけは、一段と低い声で呼び捨てにされる。  何時もはそんな風に呼ばないのに――  彼の中のオトコのスイッチが入ったのか、おおよそ意地悪もしそうにない草食系メンズの雰囲気なのに、早紀を乱す時は全く別人のようになる。
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