40人が本棚に入れています
本棚に追加
***
下校時間になり、私は校門で高久さんを待っていたが少し眠くなってきてしまい地面に座り目を覚ましていたが、どうにも我慢出来なくなり瞳を閉じた。
ごめんなさい・・・高久さん。
***
小さな振動を感じて私は眠りから覚めるが暖かい何かが心地よくて擦り寄るように顔をズラすと上から驚いたような声が聴こえた。
が、私の寝惚けた頭では考える余地は無く身体の力が抜けていく・・・そんな時、声が聞こえた。
それと同じタイミングで頬の辺りを撫でるような感覚があった。
「可愛いな」
その声に私は耳を疑った。
恐る恐る目を開けると、そこには声の持ち主である高久さんが居た。
「え!?た、高久さん!!」
「あ、起きましたか?」
「何で・・・・・・と言うより、降ろして下さい!」
反応が遅れたが、どうやら高久さんに抱えられているらしく、所謂と言うものらしくかなり恥ずかしい。
高久さんは面白そうに微笑みながら私をゆっくりと降ろしてくれた。
バクバクと大きな音をたてる心臓を落ち着かせようと深呼吸をすると高久さんは急に私の身体をフワッと抱き締めてきた。
え、・・・た、高久さん?
最初のコメントを投稿しよう!