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「っ・・・明日、良かったら一緒に出掛けませんか?」
「え?」
「嫌なら無理強いはしませんから」
明日は休日で学校も無いが出掛けるなんて初めてで何て言えば良いのか分からない。
でも、出来る限りは高久さんの望みを叶えたいし私も出掛けたい。
だったら、答えは決まっている。
「行きたいです」
「はぁ・・・貴方と話していると凄く緊張します。でも、幸せな気分になれるんです」
「そう、ですか。」
「出掛けたい所は希望さんが決めていて下さいね?明日の朝10時に迎えに行きます。」
歩きながら話していると、いつの間にか家の近所まで来ていたので、もう大丈夫です、と告げて別れた。
私は明日が少し楽しみになってきた。
何故かは分からないが高久さんと居ると胸が痛んだり暖かくなったりドキドキする。
早く明日にならないかな、と私は舞い上がりそうな気持ちを抑えた。
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