始まりは、突然に

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「秋奈ぁ!!」       この時、彼の目にはいつも見ている秋奈の姿が女神様のように見えた。           「しょうがないなぁ…手伝ってあげるよ♪」     「ありがとう秋奈!!」       ギュッ           ドガァン!!         勢い余って抱き付いた幹也に、秋奈のみぞうち&かかと落としが決まった。     その腕前は、プロでも目を見張る程鮮やかな2連撃だった。       そして……       「次したら、殺すから」     「…ふぁい……」         お約束の、決めゼリフ。           そして、掃除再開──                     掃除終了──         「すげぇ!秋奈のおかげでこの広い部屋の掃除がたったの10行で終わったよ!」       「そうね…幹也1人だったら何行かかっていたコトやら…」     「さて、さっさとガイコツに挨拶して帰ろうぜ!」     「うん!」       ちなみに化学の先生、田中を生徒達(幹也)はガイコツと呼んでいる。       理由は、細いからというとても簡潔なものである。
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