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「この惑星の外。星々の輝く宇宙空間から、超圧縮した高熱プラズマを電磁誘導で打ち出せる衛星砲よ。全開で砲撃するためには三百時間ほどエネルギーを充電しなきゃいけないのが難点だけど、威力は魔法を遥かに凌ぐわ」
「凌ぐわ、じゃねえ。ゼウスは殺人兵器だぞ。無駄死にさせないための戦いで、殺そうとするなよ」
「さっきも言ったでしょ。死ぬわけないのよ。この世は必然でできているのだから」
ここで死ぬなら、私と出会ったことに意味が無くなるもの――
そんなことを考えながら、エリオは足元に転がるリリスを見下ろした。
普通の感覚であれば、エリオの理論は狂言である。だが実際、リリスは生きていた。そのことが、必然という言葉に強く信憑性を持たせる。
「たまたま・・・・三日前に牛男たちに使ったから、電力不足でゼウスの威力が低かっただけな気もするが……」
「馬鹿ね。それもまた、必然でしょう」
エリオは口元を緩めて、そう言った――
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