自棄

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「テメェ、離せよ!ぶっ殺すぞ!」 「殺してみろよ。それで死ねるなら万々歳だ。」 「んだとコラァ!」 「おいおい何してんだテメェら」 コンビニから、赤髪で大柄な男が出てきた。どうやらコイツもヤツらの一味らしい。 「あ、ダイチさん!なんか、コイツが急に襲いかかってきたんすよ!」 金髪野郎がわめいている。 「あん?」 ダイチさんと呼ばれた男は、俺をやすやすと金髪野郎から引っぺがすと、俺の顔をまじまじと見つめた。 「……知らねえツラだな。」 俺は、ダイチに唾を吐いた。 「おいおい、そんなズタボロなくせして俺に喧嘩売るのか?」 「かかってこいよ。」 「ダイチさん、やっちまいましょ!」 ダイチは、俺の目をじっと見た。そして、笑った。
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