甘んじて眠れ

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 「お亡くなりになりました」  けたたましいその音が病室に響き渡る。  「なんで…なんで!」  両親は泣き崩れていた。『僕』と『君』の両親だ。  彼らは眠る、天国で。  もし君が疲れて長い夢を見ているのなら、それはもしかしたら永い夢なのかもしれない。きっと、あの世で永遠に目覚めないのだ。  真夜中は消灯のサイン。体内時計が教えてくれるだろう?  君、寝なさい。
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