ホ猥トクリスマス、肉欲に溺れる。

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「でも、おかげで二人っきりになれたし。……帰ったら、またシようか」  兄は周りに素早く視線を走らせ、私と目が合う。 「おい、聞こえるだろ!」  小声で妹をたしなめるところまで、しっかり私の耳にしっかり届いた。  ああ。なるほど。そうか。 『事実は小説より猥なり』なのかもしれない。  私は空を仰いで白い息を吐いた。また一つ話が書けそうだ。
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