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最終章ーロシア、カタールの夜明けまで
ストリートファンタジスタ最終章
?ブラジルから、ロシア、カタールの夜明け?、まで
凩忍工(こがらし・にんく)サッカー協会会長は苛立ってた。
「このままでは、日本のサッカー人気が、私の代で低迷してしまう!! なにか手を打たねば、大気圏に突破した人気が、地球に再接近して燃え尽きちまう、、、やはり、ハリルボジッチをクビしろ!!」
凩は、好きなフィレンツェワインを飲みほすように、一気に口に注ぎ込む。
「アキーレ、、、彼の母国はメキシコ。彼が持ちだした言葉、アリバイディフェンス。メキシコ人は、最後まで足を出して、相手からボールをくすねとろうとする。たとえ取れなくても。邪魔はする、しかも笛がならない程度に。メキシコの試合を見ていたら、彼が持ちだした、日本人はアリバイ作りのためだけに、ディフェンスをしに行った体で終わる意味がわかった。しかしもう解任した後だ。ハリルボジッチ、ボスニャク人。彼の母国のユーゴスラビアを構成している代表の試合を見たら、まさに決闘をしているようだ。内戦で目の前で肉親を亡くした選手もいるだろう。まさに生きたデュエルだ!」
凩は、つまみのゲソの足にしゃぶりつきながら、秘書を呼んだ。
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