ここは東京の…

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 真夜中という名にふさわしく、店内も暗かった。  普通の人なら、中まで入るのをためらう雰囲気で充ちていた。  カウンターの他には、テーブル席が三カ所しかない狭い店だった。  そのテーブル席には、キャンドルが1本しかない状態だった。  壁には誰かの絵画が数点、飾ってあったが、とにかく暗いため、どんな絵なのかは不明だった。  そのカウンターの中には、初老で細身のマスターが1人いるだけだった。
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