黒いドレッサー

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その翌日だった。 倉庫へ行ってみると、あの黒いドレッサーは無くなっていた。 社長に尋ねると、朝一でとあるリサイクル店に半ば強引に格安で売ったそうだ。 曰くは告げずに。 そんな社長の手の平には、刃物で切ったような跡が残っていた。 その後、あの女や黒いドレッサーがどうなったかは知らないが、俺は正直ホッとしている。
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