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「水木ー!!」
「うっせ…なんだよ、新学期早々…」
夏休みも終わり、暑さも少しは落ち着いた。
それでも半袖でいないと、暑すぎる。
「探し物してほしいんだよ!お前、得意じゃん」
「得意だ。得意だけどもだ。」
「親友の頼みで!」
「親友なら親友らしく、俺が急ぎの課題をやっているのを見て気を遣えないのか。探し物はそんなに急ぎか、そうかそうか。だが俺は、次の授業がヤバいんだ。あと5分で始まる授業の、だ。それ以上に急ぎの探し物ってなんだ。さあ、答えろ。俺の親友と名乗る、山口 優斗。」
「わ、悪い。」
「まぁ、終わったら話は聞くし、相談にも乗るから待ってくれ。」
「おう!」
俺はどうにかこうにか、課題を終わらせて授業を受けた。
でも山口が俺に探し物を頼むなんて、何があったのか気になって仕方なかった。
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