落し物NO.2についての考察

8/8
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ
「それで、話聞いたらー」 「んー」 「聞いてるか?お前」 「聞いてる聞いてる」 次の日、あの後の話しを俺は聞かされてる。 「『私が縛ってる。だから、忘れて欲しくて』って言われた。だから、俺も言ったんだ。 『俺は何があっても、忘れることができないくらい美里が好きだ。』 って。」 「ふーん」 「お前、聞いてない!」 「聞いてるよ!惚気ばっか聞かされてるよ!!」 「いいじゃねぇか!感謝してるし!」 「お幸せに!俺にはどうでもいい!」 「ひどい!!」 まぁ、幸せなら良きことだ。 「…お前さぁ」 「なんだよ。まだ何かあるか?」 「自分の落し物とか、ないの?」 「…あるよ。」 ある。 けどそれは、 「探しようねぇの。」
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!