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感謝されまくって、ジュースまでくれたけど、職員室を出るとやっぱり暑い。
こんな日に、学校なんて来るもんじゃない。
「あ、教科書、」
置き勉したままだったのを思い出し、足を下駄箱と反対に向ける。
どうせ誰もいないだろう。
そう思って廊下を歩いていた。
「あれ？水木じゃん」
「志村？何やってんの。」
「部活よ。ぶーかーつ。」
「このクソ暑いのに、お疲れ」
ソフト部らしく、焼けた肌をしている。
「ソフトなのに教室？」
「ミーティングよ。暑すぎるから、ミーティングになったの。」
そりゃ最善策だ。
こんな炎天下で部活なんかしたら、熱中症になりかねない。
「もう終わったんだろ？早く帰れよ。これから、もっと暑くなるし。」
「うん、そーなんだけどね…」
目が泳いで、顔が曇った。
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