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そこで、透の手が動いた。水神の手がそれ以上進行しないよう阻むように、手首を掴んでいる。
「……ま、待ってください」
「何……? 待てないんだけど」
水神は透の耳の裏にゆっくりと舌を這わせた。
「っっ……やぁっっ……」
「……それに、透の“ここ”も待てないみたいだよ?」
水神の反対の手の人差し指が、透のものの先端を軽く突いた。
「……あっ……待って……お風呂、入るって言った……」
「えー? 終わってからでいいでしょ」
「んっ……やだ……汚いから……僕、汗かいたし……」
「……透の身体は全然汚くないよ」
水神はそう言いながら、透の下着をおろしてしまった。
「……それでも気になるなら、俺が綺麗にしてあげよっか」
水神は、透のものを手でしごきながら、それを口に咥える。少しずつ激しくなる上下の動きに、透は身を震わせた。
「やっ……誠司さ、ん……やめて……」
透は顔を紅潮させながら、腰を浮かしている。その恥じらう透の姿は、何よりも水神を刺激した。さらに動きが激しくなる。
「……ダメっ……誠司さ……離して……」
震える透の声は、水神を煽るだけだった。
「やっ……ダメ……出ちゃうからっ……」
水神は、透が身を捩るのを押さえつけて、より激しく口と舌で透のものを愛撫した。
「ああっ……!!」
可愛らしい感謝の高ぶった声とともに、透は身体を激しく仰け反らせた。水神の口の中に温かいものが溢れる。水神はそれをわざとゴクリと音をたてて飲み込んだ。
「ああ……ダメだって……言ったのに……」
透は涙目になりながら、畳の上に汗ばんだ身体をぐったりと横たえている。
薄桃色になった汗ばんだ身体と、畳と。
その光景はとても美しく新鮮で、水神をますます刺激した。
「……透」
「……はい?」
「そんなに言うなら、お風呂でしよっか?」
水神は、軽々と透を抱き上げた。透は驚いて目を丸くしている。
「えっ……誠司さん……?!」
「せっかく温泉旅行に来たんだし、非日常を楽しみたいよね」
水神は、透を抱き上げたまま透の唇に自身の唇を押し当てた。徐々に深くなるキスをしながら、ベランダへと出た。
そして、唇を離して透を露天風呂の椅子に下ろすと、水神も残りの服を脱ぎ捨てた。
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