第1章 東京地元編

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そう、私は浜野依存症。 その一年。 私は仕事と学校で忙しくして、どうにか気を紛らわそうとしていた。 だけど、 やっぱり浜野が近くにいないのは辛いわけで。 もうすぐ帰ると言いながら(やっぱりカナダ寄り道してから帰る)なんてことを言われて、ブチ切れた記憶がある。 彼女は昔から英語だけを熱心に勉強していた。 なので、この頃にはもう英語ペラッペラで。 浜野が流暢な英語を喋れば喋るほど、 別れが近づいている気がして寂しかった。 カナダ、アメリカから帰ってきた浜野は。 「も~!!超~楽しかったよ!バックパッカーとか色々っ!!」 『なんですぐ帰らなかったの。私死ぬほど会いたかったのに』 「だって!カナダ近かったからっ!あぁ、早く日本出たいなぁ~。世界は広いな~」 『またそんな事言う…行かないでよ…』 「しばらくは日本いるよ…行きたくても金使い果たしたからさ。また貯めないと」
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