真夜中の狂宴

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    出口へ向かって歩いていると。前方から誰かがくる。こんな時間にまともな人がいるのだろうか。どうやらおばあちゃのようだがどこか異様だった。  近づくにつれて大きくなってくる。なかなかの巨体に小さな手押し車。  「あれは・・・100キロばばぁ?」  ばばぁ系の派生系で、問答に正しく答えないと小さな手押し車に無理やり押し詰められてしまうと言う。びっくり人間でもない限り死んでしまうだろう。  幸いスピードも遅く距離があるから、こちらから接触しなければ余裕で回避できる。違う経路を進もうとした時。  「ええっ?」  後ろから透明の兵隊さんが行進してきて、そのまま私の周囲を通っていく。  「さ迷う旧日本軍?」  一緒に行進してしまうと集団に飲み込まれ、魂が永遠に行進すると言う。どうしようかと道の真ん中で立ちつくす。このままでは100キロばばぁとかち合ってしまう。  「そうだ!一緒に行進しなければいいんでしょ」  横に向かって逸れて行けば問題ないはず。そう思って左手に行こうとしたとき。  「嘘ッ」  左手の池から巨大な蛇のような生物が現れた。あれは蛇型の巨大ワニのUMA。ありえない。何を食べたらあのように巨大になれるのか。それを自分で確かめたくない。  のっそりこちらに来ている。  右手に逃げようとするも暗闇の空間から異常に背が高く細長い男が現れる。  「スレンダーマン!」  確かネットから生みだされた怪人らしいけど、日本に来てるなんて。確か追跡タイプのような性質だったような。  「はははははははは」  もうわけがわからない。どこに行けば安全があると言うのか。  満月が満々と輝く。  真夜中の狂宴は永遠に終わらない。
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