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店の前でタクシーを拾ったり、駅へ向かって歩き出す奴らがいる中、三月は近いから歩いて帰ると言い出して一人逆の方へ歩き出した。
俺はみんなと一緒に駅へ向かって歩いていたけれど、妙に彼女のことが気になり適当な理由をつけて引き返した。
解散した店の前まで戻って少し行った角を曲がったところに三月はいた。
月明かりに照らされて桜を見ている。
あぁそういえばこいつの名前って
「羽織!」
ビクッと体を震わせた彼女がこちらを振り向いた。
軽く走っただけなのに酔いが回ってクラクラする。
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