【暗闇の中の光】

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朝日の当たるその家には、 年老いた夫婦が住んでいて。 日のよく当たる公園は、 毎日子供達の声で賑わっていた。 夕日が差し込むあの部屋では、 いつも少女が頬杖をついていて。 満月の光は、 虚空の海にその身を滲ませ波の合間を漂い続ける。 月の無い夜、光の無い晩。 あながどうして過ごしているのか。 ここには映し出す術もなく、 ただ、あなたを想うだけ───
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