第二章 綺麗になったね

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不倫していることをご近所に知られていることも気付かず井戸端会議に参加している隣人。 「お肌が艶々ね。以前より更に綺麗になったわよね。何かお手入れしているの?」 「化粧品を変えたのよ。」 不倫を知っていて白々しく話すご近所の質問に鼻高々で回答する隣人。 聴いていて「気付けよ!」と突っ込みたくなる様子を黙って見ていた。 不倫が何故バレていないと想えるのか。 「あらー!お高い化粧品なのかしら?」 「そうなの!少しお高いけど、金額以上の効果だわよ!」 化粧品で綺麗になった話題になると声のトーンも高くなる。 悪いが横で聴いていて馬鹿らしい。 「今日はこの辺で失礼します~。」 挨拶をして自宅に戻る。 上部だけの付き合いでご近所カーストに付き合いきれない。 ポストに、何か入ってるので開けてみると【庭師ハンドクリーム】チラシだった。 庭師?ハンドクリーム? まさか。
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