3章

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「これ何かわかる?」 その前にコイツどこからそれを取り出したんだ? 「コンドームだろ」 答える俺の首筋にひんやりした手が這う。 「使い方知ってる?」 「……避妊の為に男が使うんだろ」 続けて答えるとひんやりした手が俺が着る寝間着のボタンに手を掛けた。俺はようやく彼女が何を言いたいか気付く。 「なっミリア、よせ! わかった、わかったから!」 「ほんとに……?」 ミリアは手を俺の寝間着の中に差し込み始める。 「俺がソファで寝るよ!」 俺はミリアの手を力づくで押しのけた。その時に無理矢理彼女を押し倒したものだからさっきと体勢が逆になってしまう。 「あ……」 彼女の髪が蜘蛛の糸のように散らばった。首が細い。寝間着が大きいせいか、鎖骨も、胸元も白いのが丸わかりだ。
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