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日曜日の朝、俺のほおにペチペチと何かが当たる。
「ん……?」
ゆっくりと目を開けると、間近の距離にミリアの顔があった。
「うわっ!」
俺は即座に寝返りを打って起き上がる。
「おはよう直至くん!」
ミリアはニコニコしながらベッドの横に座っている。服も着替えて準備万端だ。
「何で今日に限って無理矢理起こすんだ!」
「だって起きないから」
「まだ7時半だろ!」
俺はミリアにスマホのアラームを突き付ける。
「早く行きたいから」
「早く行っても何にもねぇだろが」
文句を言いつつもどうせ聞きやしないので、俺は仕方なく起き上がって顔を洗いに行った。
窓の外は雨。しかも結構なザーザー降りである。
「直至くんご飯早く食べて!」
ミリアは机の前で正座して待っている。コイツの頭は晴れ渡っているようだ。
「落ち着け少し……」
朝食は冷やし素麺だった。早く食わせて出掛けたいに違いない。
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