第六話 遺書教室

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「冴内くん、今日はノリノリだね~!」 「そうかな~!」 「合いの手バッチリだったじゃん!」 「そおッ! ハッハッハ!」 「まぁ、飲みなよ~」 「ありがとう! ハッハッハ!」  僕は瓶ビールを彼のコップに注いだ。すると彼は、早速、ク~ッと飲み干した。  彼はご機嫌だったので、僕は、もう一杯注ぎながら、率直に聞いてみることにした。 「何かさ~、冴内くんがこのところ悩んでるんじゃないかって、みんなで心配してたんだよ~」 「え~っ、ほんとに~?」 「大丈夫なの?」 「ダイジョブダイジョブ! だいじょ~、ブイッ!」 「Oh~ッ! 何だか昭和テイストだね~!」 「ハッハッハ!」  何だかノリノリだったので、ズバリ聞きやすくなった。 「それにさぁ~、冴内くんが遺書教室に通ってるって噂もあってさ、何か思い詰めてるんじゃないかって」 「えっ? 『遺書教室』? 何それ? 終活とかの遺言書の書き方講座とかってこと」 「だろうね~。違うの?」 「通ってない通ってない! 通ってないよ。けど~……、あっ!」 「何か思い当たるフシでも?」 「あ~、確かに、僕が通ってる教室のビルの入口に、終活教室の『遺言書の書き方など……』とかって書いてある看板立ってるね」 「あ、そうなの」     
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