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あの子のおめめは魚の目。
青い青い空の色。
深い深い海の色。
綺麗な綺麗な私の色。
「みくちゃん!目を見せて!」
私のお友達、みくちゃんの目はとっても不思議。
覗くと色々な物が観れるのよ。今日はどんな世界が観られるのかな?
昨日はイルカさんの世界。その前は鯨さんの世界。その前はサメさんの世界。次はお空かな?海かな?
「ねぇねぇ、今日も目を見てくれる?」
みくちゃんからのお誘い。勿論断るわけない!
だっていっつもみくちゃんの目は素敵な物を見せてくれるの。じーっと瞬きしないでみくちゃんの目を除き込む。来た来た。
キラキラ光る海の中。太陽の光が反射して光の柱ができる。今日も海の世界だ!今日は誰の世界かな。
わ、大きい!鯨さんが居るよ!真上を通ってる。ぷくぷく小さな泡が沢山出てる。綺麗だなぁ、気持ちいいなぁ。良いなぁ、私もこんな優雅に泳げたら気持ちが良いだろうなぁ…。あれ?何でみんなどこに行ったの?キョロキョロ辺りを見ても誰もいない。どうして?どこに行っちゃったの?…あ!すごく泳ぐのが早いお友達がいるよ!身体も大きい!すごいすごい!あ!…あれはサメさんだ!おーい、おーい!近づいてくるサメさんに大きく手を振ってみるけど反応はない。気付いているのかな?あ、こっちに来てくれた!わーいわー…え、やだ!やだよう。食べないで…やだやだいやぁあああああ………。
「今日の目はね、海亀さんの世界だよ。これでずーっと一緒に居られるね。」
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