小さな嫉妬の代償

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抵抗出来ずにされるがままは、なんか嫌だ。 変な所で負けず嫌い発動。 「 ……もう、待ってってば! もしかして拗ねてるんですか? ……私がゲームしてたから?」 「 ……… 」 ピタッと愛撫を止めて黙る彼女。 正解かな? 押さえる力が緩んだ隙を見計らって ぐるっと仰向けになって、向き合う形になった。 私が急に回転した事に驚きながらも、 ちょっと涙目な宏実さんと目が合った。 そして、ぽつり、小さく呟いた。 「 …うん。ゲームしてないでかまってよ」 見る見るうちに頬が赤く染まる。 そのまま俯いてしまった彼女は、 仰向けになったまま横になっている 私に抱き着いてきた。
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