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小さな嫉妬の代償
宏実さんが抵抗するのをやめたので、
愛撫を再開することにした。
身を屈めて再び首筋に口付ける。
首筋の血管を舌でなぞりながら耳までのラインを舐めると、おもしろいようにビクビクと反応してくれる。
ドクドクと脈打つのを舌で感じながら、時々吸い付いて、宏実さんの反応を楽しむ。
「 あ、やぁっ、も……やめっ」
我慢出来なくなったのか、私の肩を押し返そうとしてきた。力が入ってなくて、なんの障害にもならないけど。その手をやんわりと掴んで頭の横で押さえる。
「 やめていいんですか?
こんなに気持ち良さそうなのに?」
「 っ!」
宏実さんが可愛過ぎて、つい意地悪な言葉が口をついて出てくる。私の言葉を聞いた宏実さんは顔を真っ赤にして口を噤んだ。
…あー。そういう反応見ると、もっと虐めたくなる。
「……りな…」
何か言いたげに視線を投げてくる宏実さんに、話して、と目で促す。
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